今回は、昨年の「パスポート自由度ランキング2019」に引続き発表された「パスポート自由度ランキング2020」について紹介します。
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「パスポート自由度ランキング」とは?
これは、イギリスのコンサルタント会社であるヘンリー&パートナーズがIATA(国際航空運輸協会)の協力を得て、毎年発表しているものです。
ランキングは「ビザ規制指数」による
ビザ規制指数は、ノービザ(査証免除待遇)での入国が可能な国の数を1国につき1点で点数化したものです。
そして、その順位がその国の国際的地位が分かる指標として発表しているのです。
ノービザ(査証免除待遇)での入国が可能となるためには、その国の発展度合、民主化レベル、治安レベル(武力衝突やテロの起こりにくさ)が考慮されるため、「ビザ規制指数」はしばしば、その国の国際的地位が分かる指標として引用されるのです。
パスポート自由度ランキング2020
対象となったのは199ヶ国・地域(国連加盟国193ヶ国+台湾、マカオ、香港、コソボ、パレスチナ、バチカン6地域)のパスポートについて227ヶ国・地域への入国の自由度を調査しています。
6位 フランス 186点
スウェーデン
7位 オーストリア 185点
アイルランド
オランダ
ポルトガル
スイス
8位 ベルギー 184点
ギリシャ
ノルウェー
イギリス
アメリカ
9位 オーストラリア 183点
カナダ
チェコ
マルタ
ニュージーランド
10位 ハンガリー 181点
リトアニア
スロバキア
11位 アイスランド 180点
ラトビア
スロベニア
12位 エストニア 179点
13位 リヒテンシュタイン178点
マレーシア
14位 ポーランド 176点
15位 モナコ 175点
16位 チリ 174点
キプロス
17位 ルーマニア 172点
18位 ブルガリア 171点
アラブ首長国連邦
19位 アルゼンチン 170点
ブラジル
20位 クロアチア 169点
香港
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32位 台湾 146点
51位 ロシア 118点
55位 トルコ 111点
72位 中国 71点
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パスポート自由度ランキング2020 総評
○「日本」が単独1位となりました!
2019年のランキングでは「シンガポール」と「韓国」と同率1位でしたが、2020年は初の単独1位となりました。
日本がビザ無し入国が認められているのが191国ということで前年度よりも2ヶ国増えたことになります。
ちなみに前回同率1位だったシンガポールは2位、韓国は3位と依然としてパスポートの自由度が高いことがわかります。
○上位には欧州主要国と北欧諸国が多い印象
3位「ドイツ」4位「フィンランド」「イタリア」5位「デンマーク」「ルクセンブルク」「スペイン」6位「フランス」「スウェーデン」となっています。
○「ロシア」が入国可能な国は118国で51位、「中国」が入国可能な国は72国で71位となっています。両国とも昨年に比べて順位を下げる結果となりました。
○最下位層には紛争等が起きている国が占めている
104位にランクインしたのが「ソマリア」、105位「シリア」、106位「イラク」107位「アフガニスタン」
昨年末にNGOで活動していた邦人が銃殺されるという痛ましい事件が起きたアフガニスタンが最下位となりました。
ちなみに、アフガニスタンのパスポートでビザ無し入国が認められるのは26国ということです。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「パスポート自由度ランキング2020」について紹介しました。
今回調査で日本が初の単独1位に躍り出ました!
どうぞ参考にしてみてください。
ちなみに昨年の「パスポート自由度ランキング2019」は以下の記事で確認することができます。