さて、今回は電子証明書のパスワードの変更について紹介します。
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電子証明書のパスワードの「ロック解除」、「初期化」、「変更」の違い
ここでは、紛らわしい電子証明書の3つの手続の違いについて紹介します。
①パスワードロック解除 ※市区町村窓口
電子証明書は連続で複数回(※)誤ったパスワード入力をするとパスワードロックがかかってしまいます。
この場合は、市区町村窓口で「パスワードロック解除申請」をする必要があります。
ロック解除後はロック前のパスワードを引き続き使い続けることになります。
パスワードを忘れてしまった場合や正しいパスワードを入力できるか不安がある場合には以下の初期化をしましょう。
(※)署名用電子証明書は5回、利用者証明用電子証明書は3回
②パスワード初期化 ※市区町村窓口
これは、電子証明書を交付時に設定したパスワードをリセットして最初から設定し直す手続です。市区町村窓口で「パスワード初期化申請」をする必要があります。
初期化が必要なケースとしては、パスワードを忘れてしまった場合などが当てはまります。
また、パスワードが連続誤入力でロックしている状態でも市区町村窓口で手続をすることでパスワードの初期化をすることができます。
③パスワード変更 ※自宅もしくは市区町村窓口
これは、暗証番号を変更する手続です。
前提としては、自分の電子証明書のパスワードを正確に覚えている必要があります。
セキュリティ対策として、定期的にパスワードの変更等をしたい場合にはこの手続が必要になります。
パスワードを失念している場合には上記②初期化の手続をする必要があります。
パスワードの変更方法
パスワード変更は自宅のパソコンでインターネットを経由して手続する方法と、市区町村窓口でパスワード変更申請する方法があります。
自宅でインターネットを経由して変更する方法
自宅で手続するためには、インターネットに接続されたパソコン、ICカードライタ、利用者クライアントソフトが必要になります。
利用者クライアントソフトは以下のページでダウンロードできます。
手続方法
①電子証明書搭載カードとICカードライタの準備
電子証明書の搭載されたマイナンバーカードもしくは住基カードをパソコンに接続されたICカードライタに挿入する。
②パスワード変更を起動させる
利用者クライアントソフトアプリ内の「パスワード変更」をクリック
③パスワード選択ダイアログ
パスワード変更ダイアログが表示されたら、
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「公的個人認証 署名用パスワード」
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「公的個人認証 利用者証明用パスワード」
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「券面事項入力補用パスワード」
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「個人番号カード用パスワード」
の4つから1つ選択し、[OK]を押下します。
※電子証明書のパスワード変更は「公的個人認証 署名用パスワード」と「公的個人認証 利用者証明用パスワード」の2種類があります。
e-Taxなどで用いるものは「署名用パスワード」、マイナポータルへのログインで用いるものは「利用者証明用パスワード」です。
④パスワード変更ダイアログ
の3つを入力し[変更]を押下します。
市区町村窓口でパスワード変更申請する場合
自宅にインターネット環境が無い人や「利用者クライアントソフト」の操作に自信の無い人は市区町村窓口でパスワードの変更をしましょう。
申請できる人
電子証明書の発行を受けた本人
※代理人でも手続はできますが、時間と手間がかかりますので本人が手続することを強くオススメします。
必要なもの
①電子証明書パスワード変更申請書
窓口に用意してありますので、その場で記入しましょう。
②電子証明書が搭載されたマイナンバーカードもしくは住基カード
③マイナンバーカードの暗証番号(住民基本台帳用パスワード数字4ケタ)
※1 このパスワードはカードの発行をした時に必ず設定しています。
※2 住基カードの場合も暗証番号(数字4ケタ)が必要になります。
④印鑑
認印で大丈夫ですが、シャチハタやゴム印は控えましょう。
(⑤)本人確認書類 ※顔写真無しタイプの住基カードで手続する人のみ
運転免許証、パスポートなど官公署発行の顔写真付き有効期限内の本人確認書類です。
まとめ
いかがでしょうか?
自分の電子証明書のパスワードを正しく記憶している場合には、自宅パソコンや市区町村窓口でパスワード変更をすることができます。
電子証明書のパスワードを完全に失念してしまった場合には、市区町村窓口に出向いて「パスワード初期化」の手続が必要になります。