さて、今回はパスポートがインターネットから申請できるようになるというニュースについて紹介します。
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パスポート申請の問題点
現在のパスポート申請は申請者にとってとても大変です。
まず、パスポート申請には本人申請の場合は窓口に最低でも2回、行く必要があります。
仕事等で忙しいために旅券窓口の開いている時間に窓口へ行くことが難しい方や、旅券窓口から遠くにお住まいの方にとっては一苦労です。
また、長期休暇の前など混雑期には、窓口で長時間待たされることもしばしばあります。
以上のような現状をふまえ、外務省ではパスポートの電子申請(インターネットを経由した申請)が検討されていました。
パスポートがインターネット申請可能に
外務省が公表している「外務省デジタルガバメント・中期計画」よれば、パスポート申請手続のオンライン化により以下のようなことが可能になるようです。
クレジットカード決済に対応へ
現在はパスポートの申請手数料の納付方法は、自分で収入証紙・収入印紙を購入のうえ引換証(受領証)に添付する方法となっています。
収入印紙と収入証紙の販売場所が異なるために、申請者に負担がかかるとの批判が以前からありました。
しかし、今回、手数料を支払うタイミングを交付時から申請時に変更するとともにクレジットカードでの納付が可能となることが発表されました。
パスポートのインターネット申請が始まる時期
2022年度の導入に向け検討中
インターネット申請にはマイナンバーカードが必要
外務省の「外務省デジタルガバメント・中期計画」によれば、スマートフォン、タブレット、PC等によるパスポートのオンライン申請にはマイナンバーカード(個人番号カード)を活用した申請となるようです。
マイナンバーカードによりマイナンバー(個人番号)と紐付けされた申請者の情報(氏名、生年月日、性別、住所等)が旅券事務所側の確認事務に用いられるようです。
ここからは私の推測ですが、オンラインでパスポートの申請をする際には、マイナンバーカード(個人番号カード)に搭載する署名用電子証明書により電子署名をする必要があるものと思われます。
電子署名はオンラインで間違いなく本人がパスポートの申請者であることを証明するためのものです。
これは、既に、オンラインでの所得税確定申告などで用いられているシステムです。
⇒マイナンバーカード(個人番号カード)の作り方(内部リンク)
「マイナンバーカード(個人番号カード)」
インターネット申請でも窓口へ行くことは必要か
現在、窓口でパスポートが交付される際に旅券事務所の職員が本人確認(申請書添付の顔写真と出頭した申請者本人の顔を照合など)をしています。
このような本人確認がどうしても必要になるため、インターネットによるパスポート申請が始まった後も、一度は窓口に行く必要があるのではないでしょうか。
ただ、外務省の「外務省デジタルガバメント・中期計画」には「宅配交付」という文言がありますが、どのようなものか具体的なことは未だわかりません。
場合によっては、パスポートを郵送で受け取れるかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか?
今まで、何かと不便だったパスポートの申請がオンライン化されて便利になるというニュースを紹介しました。
まだ、詳細は未定のため続報に注目したいですね。